令和6年度第8回医学講座を開催しました!(1月21日)
1月21日(火)に大崎市図書館において第8回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「心疾患と観察のポイント」で髙橋医院の髙橋望先生にご講義をいただきました。
「心臓とは?」ということで,心臓の構造と働きについて教えていただいた後,主な心臓の病気についてイメージしやすいようにイラストを参考にお話しくださいました。
脳死の時には呼吸は止まるけれど,心臓は最後の最後までずっと動いてくれるそうです。そんな心臓のこと,もっと労わってあげないといけませんね。
心臓を守るためには「高血圧」「糖尿病」の予防が重要!!
減塩,運動,禁煙…など,出来ることから始めて心臓を大事にしていきたいですね。
また,普段から血圧だけではなく脈拍も測定して,むくみや呼吸の仕方なども含めて「いつもと違う!」ことを見つけることが大事だそうです。
受講者からは「心臓について生まれて初めて理解できた!」という声や「心疾患を抱えた利用者さんの観察点を学べてよかった!」「自分や家族のためにも役に立つ」という声もいただきました。
講座についてはDVDで貸出しもしております。職場の研修にも是非ご活用ください。
今年度の医学講座は今回で終了となります。
来年度の医学講座については詳細が決まり次第お知らせいたします。
来年度もどうぞよろしくお願いたします!
講師の髙橋望先生
会場の様子
令和6年度第7回「医学講座」を開催しました!(12月17日)
12月17日(火)に大崎市図書館において第7回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「薬の知識と薬局ができること」で健康堂薬局の齋藤進太郎薬剤師にご講義をいただきました。
施設で服薬のお手伝いをするという受講者も多く,毎日の作業にピンポイントで役立つようなQ&A形式での講義に,「とてもわかりやすかった!」という声をたくさんいただきました。
飲みやすくするために薬を粉砕することもあるかと思いますが,薬のタイプ(徐放タイプ)によっては,潰しては危険!というものもあるそうで,受講者のみなさんも驚いている様子でした。
薬局で受付の時にいろいろ質問されると思いますが,薬剤師さんにとっては症状と薬の確認など大切なお仕事の一つだそうです。
みなさんも,薬についてなにか気になることがあったら,些細なことでも薬剤師さんにお話してくださいね。
講師の齋藤進太郎薬剤師
会場の様子
令和6年度「管理者・指導者対象 医学講座」を開催しました!(11月26日)
11月26日(火)に大崎市図書館において管理者・指導者対象医学講座を開催しました!
今回のテーマは「高齢者施設における虐待防止」で宮城県北部保健福祉事務所高齢者支援班の高橋秀典技術主幹にご講義をいただきました。
近年,養介護施設従事者等における高齢者虐待の相談・通報件数は増加傾向にあります。
高齢者虐待は,高齢者本人や従事者等の虐待に対する自覚の有無に関わらず,広い意味で捉えることが重要です。
また,養介護施設従事者に等による高齢者虐待は,些細な「不適切なケア」の存在が放置されることで,蓄積・エスカレートする状況があり,「不適切なケア」の段階で発見し「虐待の芽」を摘む取り組みが求められます。
運営指導のお立場から実際の事例についても触れ,わかりやすくお話しいただき,参加者の方からは「事業所へ戻って周知したい」「業務に活かせる」等の感想を多くいただきました。
今後も管理者・指導者対象の研修を企画して参りますので,皆様のご参加をお待ちしております。
講師の高橋秀典技術主幹
会場の様子
令和6年度第5回「医学講座」を開催しました!
10月22日(火)に大崎市図書館において第5回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「高齢者のリハビリの効果」で片倉病院の中鉢泰生理学療法士
に講義をいただきました。
医療保険と介護保険でのリハビリの違いについて,また生活リハビリについては専門の資格を持っていなくても行える,自立した生活を支援する方法をを教えていただきました。
リハビリの効果がなかなか感じられないという声を聞くこともあります。
リハビリ中に出来ていることも病棟や日常生活に戻ると出来ないことが多いそうですが,入院と訪問リハビリの経験者の「リハビリに行っていても,自分でやる気になってやらないと何も変わらない。」という言葉には,多くの受講者がうなづいていました。
入院中のリハビリは毎日行えても,それ以外では自分の力でやる気持ちと周囲の支えが必要です。リハビリの目的は本人が主役なんですね!
※11月26日開催予定の医学講座「高齢者施設における虐待防止」について
当初の案内では施設管理者対象としておりましたが,どなたでも参加可能ですので,みなさまお申込みください!
講師の中鉢泰生理学療法士
会場の様子
令和6年度第3回「医学講座」を開催しました!
8月20日(火)に大崎市図書館において第3回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「高齢者の目の病気」で古川中央眼科の工藤仁先生
に講義をいただきました。
白内障や緑内障,加齢黄斑変性症など様々な目の病気について,たくさんの写真と共にご説明いただきました。
「見える」ということは「感覚」なので本人にしかわからず,白くなって見えない,黒くなって見えない,ピントが合わない……遠くが見えない,近くが見えない……など,「見える」の見える化として視力検査があるということです。
現在の日本での失明原因の1位は緑内障で40歳以上の5%,70歳以上の10%が該当するそうです。
また緑内障の方の90%は眼圧が高くないとのお話に,受講者も驚いている様子でした。
視覚(目)は高齢者にとって耳,口と共に認知機能を維持するためにも大事な機能です。何か気づいたことがあったら早めの眼科受診をお願いします!
講師の工藤仁先生
会場の様子
令和6年度第2回「医学講座」を開催しました!
7月16日(火)に大崎市図書館において第2回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「高齢者の観察ポイント②(皮膚トラブル・ケアの方法)」で大崎訪問看護ステーションの小山美由紀所長に講義をいただきました。
長年のご経験から,褥瘡予防と白癬菌(水虫)について,事例をもとに高齢者の観察ポイントを詳しく教えていただきました。
褥瘡の見分け方や治療,予防のポイント,また国民の4分の1が罹患しているともいわれる足白癬についての治療,予防のポイントについてお話しいただきました。
受講者からは「褥瘡の治療だけではなく,その原因を考えることが必要と学んだ。」「傷の形状から原因が圧迫なのかズレなのか探ることができると知りました。」「明日からすぐ実践できるので今後のケアに活かしていきたい!」などの感想をいただきました。
褥瘡の予防には皮膚を清潔に保つこと,保湿することは勿論,栄養状態も大切なポイントだそうです。
連日の猛暑で汗をかき肌トラブルも多い時期だとは思いますが,毎日のケアの参考にしていただけたらと思います。
講師の小山美由紀所長
講義の様子